小児科・感染症
小児科・感染症

小児科は新生児期から思春期までのお子さんの健康を総合的に守る診療科です。小さい子供は自身で訴える事ができず、症状が症状に気づきにくいという特徴があります。また、発症や進行が急であることが多く、注意が必要です。普段からお子さんを見ておられる、保護者の方の「はっきりとは言えないけど、いつもの何か違う」という言葉がきっかけで病気に気づけた経験は多く、何でも相談できる環境を創る事が重要と考えます。
感染症以外にも、便秘や皮膚トラブル、食事、睡眠、発達や発育など子育ての中で抱える問題や悩みは様々です。
お子さんの成長や悩みに寄り添える医療を提供していきます。
発熱の原因はそのほとんどが感染症ですが、自己免疫疾患(川崎病やIgA血管炎など)、代謝性疾患、熱中症、ワクチンの副反応、中毒など多く存在します。
感染症も、呼吸器や消化管、腎臓、リンパ節、骨・関節、皮膚と熱源は多岐に渡ります。
その為、発熱の原因が分かるには発熱以外の症状を確認する事も大切ですし、発熱以外の症状がない事も有益な情報となります。
37.5℃以上を発熱と考え、2.3日で下がる場合はほとんど心配はいりません。
しかし発熱初日でも、気になる事があればご相談して頂きたいと思います。
上気道炎とは鼻や喉に起こる感染症の総称で、一般的に「かぜ」と呼ばれています。
鼻汁や鼻づまり、咳、喉の痛み、発熱などが主な症状です。
咳は気管の病原体や痰などの異物を外へ排出する為に出る防御反応です。
しかし高熱が続く、咳がひどく眠れない、食事が摂れないなど症状が悪化する場合は早めの受診をお勧めします。
ウィルスや細菌に感染して、嘔吐、下痢、腹痛などの症状を起こします。嘔吐は最初の数日で熱が出ることもあり、その後は下痢となり最後は便秘になります。吐いた後は、吐き気が少し落ち着いたタイミングで経口補水液やミルクを少しずつ飲ませましょう。最初は5分おきにスプーンに1杯ずつ飲ませて徐々に量を増やしていきます。3時間以上吐かなければ自由の飲ませて大丈夫です。
年長児や大人がかかると、かぜで終わることが多いですが、乳幼児が感染すると鼻水が2~3日続いた後に急にゼーゼーして呼吸が苦しくなり、哺乳ができなくなることがあります。1歳未満のお子さんは迅速検査で診断することが可能です。また、早産児や生まれつき心臓や肺に病気があるお子さんは重症化する傾向があり、ワクチン接種を行います。
溶連菌という細菌が喉に感染して、喉の痛みや発熱を来します。
舌がイチゴの様に赤くなったり、身体に発疹が出現する事があります。
抗菌薬の効果があり、1週間ほど内服する事でリウマチ熱の予防になります。
また、感染してから1ヶ月前後で稀に(5〜10%)腎臓の合併症を来す事があります。
当院では溶連菌に感染して3週間後に尿検査を推奨させて頂きます。
高熱が5日程度続き、喉の痛みも見られます。目に感染し、目の充血や目やにを伴ったり、腹痛や下痢、嘔吐などの胃腸炎症状を来すこともあります。結膜炎のみであれば、「流行性角結膜炎(はやり目)」と呼ばれ、結膜炎と咽頭扁桃炎がある場合は「咽頭結膜炎(プール熱)」と呼ばれます。流行性角結膜炎は眼の症状が改善するまで出席停止となります。アデノウィルスに効く抗生剤はなく、解熱薬など対処療法となります。診断後も高熱が続いたり、水分摂取ができないなど症状が重い時は再度診察をさせて下さい。
突発性発疹は生後半年から2歳くらいまでのお子さんがよくかかるヒトヘルペスウィルス(6型、7型)感染症です。突然高熱を出して3〜4日続きます。発熱以外の症状は目立たない事が多いです。熱が下がると発疹が出て、この時初めて診断がつきます。熱が下がってから機嫌が悪くなる事もありますが、発疹と併せて2〜3日で良くなります。
手のひら、足の裏、口の中に小さな水ぶくれができる病気で、お尻やひじ、ひざにできることもあります。痛みやかゆみを伴うこともあり、口の中が痛くてご飯を食べられないこともあります。原因のウィルスはいくつかあり、何度も感染する可能性があります。タオルの共有は避け、おむつを替えたあとはしっかり手洗いをして下さい。
主に夏に流行る感染症です。高熱が2〜3日続き、喉の奥に小さい水ぶくれができて、痛みのために食事がとりづらくなります。ひどい時は水分もとれなくなるので脱水症に注意が必要です。
ウィルス感染症の為、抗生剤は効きません。
パルボウィルスに感染して発症します。ほっぺが赤くなったり、手足にレース状の発疹がでます。微熱や、頭痛、関節の痛みがでることもあります。ほっぺが赤くなる時期には、周りにうつす時期を過ぎているので、登園・登校できます。
ムンプスウイルスによる感染症で、主な症状は熱と耳の下(耳下腺)の腫れです。他に耳の下が腫れる病気に反復性耳下腺炎があります。おたふくかぜは片側の耳下腺が腫れた数日後にもう片方も腫れてきますし、熱が出ることが多いです。反復性耳下腺炎は腫れるのは片側で熱が出ないことが多いです。おたふくかぜでは難聴を起こす(多くは片側のみ)ことがあり、かかってから2週間くらいは耳の聞こえ方に注意してください。
突然、高熱が出て喉の痛みや頭痛、関節の痛みもみられます。ほぼ同じ時期に咳は鼻水が出てきます。インフルエンザのワクチンは発症を予防するのではなく、症状を軽減します。抗インフルエンザ薬(タミフルなど)を発症48時間以内に飲むと、治る時間が1〜3日短くなります。発症後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで出席停止となります。
マイコプラズマという細菌に感染することで起こる気管支炎や肺炎で、幼児や学童に多くみられます。熱から始まることが多く、数日してから乾いた咳が目立つようになります。熱は長いと1週間ほど、咳は3〜4週間続きます。当院では迅速検査で診断することができる為、マイコプラズマに有効な抗生剤を処方します。
水痘・帯状疱疹ウイルスは接触感染や空気感染で広がります。感染すると、水ぶくれを伴う赤い発疹が全身(頭皮や口腔内、陰部まで)にでて、かゆみがある事も多いです。発疹は2〜3日でピークになり、その後は乾いて黒いかさぶたになります。発疹が全てかさぶたになるまで出席停止です。当院に受診する際は、感染予防の為に事前にお電話を頂けると助かります。
お子さんが頭を打ってしまうことはよくありますが、重症化することはまれです。1歳以下で90cm以上、2歳以上で150cm以上の高さから落ちたときは注意が必要ですし、コンクリートの地面に落ちたときは危険度が増します。意識がない、けいれんをした、出血が止まらないときはすぐに救急車を呼んでください。顔色が悪い、何度も嘔吐する、歩き方がおかしい、頭の骨がへこんでいるなどの症状があったときは、病院を受診してください。頭を打った後、すぐに泣きやんで食欲があり、いつもどおり元気にしていればお家で様子をみましょう。
